胸丈の草だらけの柿畑に自走式草刈り機で挑戦しました
自走式草刈り機で120cmほどの胸丈の草は本当に刈れるのか、1年放置した柿畑で実際に試してみました。
今回使ったのは、プラウの自走式草刈り機「WGC530プラス」です。メーカー推奨は膝丈程度の草までですが、今回はあえて草丈約120cmの高い草に挑戦しました。
結論から言うと、条件次第では120cmの草でも刈ることはできました。ただし、機械への負担はかなり大きく、通常の使い方としてはおすすめできません。
- 1年放置した柿畑で検証
- 草丈は約120cm
- 使用機種はプラウ WGC530プラス
- 本来は膝丈程度の草が推奨
- 今回はあえて限界に近い条件で試した
自走式草刈り機でも120cmほどの草は、条件次第で刈れました。
ただし、メーカー推奨は膝丈程度までであり、胸丈の草を刈る使い方は機械への負担が大きいためおすすめしません。
硬い茎や密集した草むらでは、自走式草刈り機だけで無理をせず、刈払機との併用が現実的です。
自走式草刈り機と刈払機の作業時間や疲労の違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります▶ 自走式草刈機と刈払機はどっちがラク?作業時間・疲労を実体験で比較
今回使った自走式草刈り機はプラウWGC530プラス
今回の検証で使ったのは、自走式草刈り機の中でも広い面積の草刈りを楽にしたい人から注目されている、プラウのWGC530プラス、通称「クサノザウルス」です。
この機種には通常版とプラス版の2種類があります。プラス版の大きな強みは、ホンダ製のエンジンを搭載していることと、速度調整ができることです。
今回は草の量や密度の高さを考慮して、スピードは最も遅い速度に設定して使ってみました。
なお、このWGC530シリーズは累計で1万台を超える販売数を記録しているそうで、その人気の高さが伺えます。
今回使ったプラウWGC530プラスは、広い平坦地や膝丈程度の草を効率よく刈りたい人に向いている自走式草刈り機です。
広い畑や空き地の草刈りを少しでも楽にしたい方は、WGC530プラスの価格や在庫も確認しておくと良いです。
自走式草刈機のメリット・デメリットを先に知りたい方はこちら▶ 自走式草刈機のメリット7選|手押し式との違い・デメリットも徹底解説
検証した場所は1年放置した柿畑
今回の検証で利用した畑は、約1年間草を刈らずに放置された柿畑です。
柿の木が数本ありますが、すでに胸丈ほどの高さの草が密集しており、どちらかというと雑木林に近いような印象でした。
ただ、地面は比較的平らで、柿の木以外には大きな障害物が少なく、広い範囲を自走式草刈り機で進めやすい環境ではありました。
(↓ 自走式草刈り機の1m前方からが柿畑です。)

メーカー推奨は膝丈程度の草まで
プラウのWGC530プラスは、メーカーの推奨では膝丈程度の草に使うことが前提とされています。
膝丈を超える高さの草や、あまりにも密度の高い草の処理に使うと、刈刃の回転軸についているゴムベルトに負荷がかかり、最悪の場合、ゴムベルトが切れてしまうリスクがあります。
また、プラウ クサノザウルスの商品ページでも、茎が太い草や硬く密集した草が生えている場所では、部品の摩耗が早まったり、エンジンが停止する可能性があるため、使用には適していないと案内されています。
下草が横倒しになっていたり、茎が太い草や硬く密集した草が生えている場所では、部品の摩耗が早まったり、エンジンが停止する可能性があるため、使用には適していません。ご注意ください。
(プラウ クサノザウルスの商品ページより)
今回は検証のために、万が一ベルトが切れても仕方がないという覚悟の上で臨みました。
WGC530に限らず、芝刈り機を強化したような構造の自走式草刈り機では、刈刃に過度な負荷をかけるとベルトに負担がかかる点には注意が必要です。
高密度で硬い草を本格的に処理する場合には、ハンマーナイフモアなどのような農業向けの自走式草刈り機の方が向いています。
実際に胸丈の草むらに突っ込んでみた結果

高さ120cmほどの草むらにWGC530プラスで突っ込んでみた結果、同じ胸丈の草でも、種類によっては想像以上にスムーズに刈れる場所がありました。
柔らかい草であれば、自走する力で長い草を押し倒し、その上に機械が乗り上げることで、回転刃で刈ると同時にある程度粉砕することもできました。
一方で、草を刈る際にパキパキと音がするような茎の硬い草では、自走する力だけでは押し倒せない場面もありました。
そのような場所では、グリップ部分を下に押して前輪を少し浮かせ、刈刃に草の根元を当てるようにすると、バリバリとカットできることもありました。
ただし、この使い方は通常の草刈りというより、かなり無理をさせている使い方です。
120cmの草でも刈れた理由
120cmの草でも刈れた理由は、回転する刈刃に草の根元をうまく当てることができたからです。
自走式草刈り機は前に進みながら下側の刈刃で草を処理するため、草が柔らかければ押し倒しながら刈り進めることができます。
しかし、硬い茎が密集している場所では、草が倒れずに機械の前で抵抗になります。その場合は前輪を少し浮かせ、刈刃に草の根元を触れさせることで処理できる場面がありました。
個人的に感じたのは、茎の直径が鉛筆以上になってくると、自走式草刈り機だけで処理するのはかなり難しくなるということです。
つまり、自走式草刈り機で高い草を刈れるかどうかは、草丈だけでなく、草の硬さ・密度・地面の状態によって大きく変わります。
草の状態別|自走式草刈り機で刈れるかどうかの目安
自走式草刈り機で高い草を刈れるかどうかは、草丈だけでは判断できません。
実際には、草の硬さ、密集具合、地面の状態、障害物の有無によってかなり変わります。
| 草の状態 | 自走式草刈り機の向き不向き | おすすめの対応 |
|---|---|---|
| 膝丈以下の柔らかい草 | かなり向いている | 自走式草刈り機だけで効率よく作業しやすい |
| 腰丈〜胸丈の柔らかい草 | 条件次第で可能 | ゆっくり進めて、無理をさせない |
| 120cm前後の硬い草 | かなり厳しい | 刈払機やチップソーとの併用がおすすめ |
| 石・切り株・凹凸が多い場所 | 不向き | 事前確認して、危険な場所は刈払機で対応 |
膝丈以下の柔らかい草であれば、自走式草刈り機はかなり便利です。
しかし、胸丈ほどの草や硬い茎が密集した場所では、機械に無理をさせる可能性が高くなります。
自走式草刈り機でどこまで短く刈れるのか、仕上がりも気になる方はこちら▶ 自走式草刈り機は地際まで刈れる?刈払い機と仕上がりを実際に比較
胸丈の草刈りをおすすめしない理由
今回、実際に120cmほどの草を刈ることはできましたが、胸丈の草を自走式草刈り機で処理する使い方はおすすめしません。
理由は、エンジン・刈刃・回転ベルトに大きな負荷がかかるからです。
WGC530プラスは、WGC530シリーズの中でも排気量がやや大きく、エンジンパワーに粘り強さを感じる機種です。それでも草の種類によっては、エンジン音が弱くなり、前進を一度止めて負荷を逃がす場面がありました。
刈払機のチップソーのように鋭利な刃先でスパッと切るというより、丈夫な刃で叩き切っていくような構造なので、草のボリュームや硬さがありすぎると、刈刃まわりに負担がかかります。
長い目で見ると、エンジンのコンディションやベルトの寿命にも影響する可能性があります。ゴムベルトは消耗品とはいえ、交換には費用も手間もかかるため、できれば負荷の高い使い方は避けたいところです。
こまめに草刈りをして、草が膝丈以下のうちに使えば、機械への負担を抑えながら効率よく作業しやすくなります。
長く使うなら、替えベルトや替刃などの消耗品もあわせて確認しておくと安心です。
修理か買い替えか迷う人向けの記事も関連性があります▶ 草刈り機は修理するべき?買い替えるべき?後悔しない判断基準を解説
自走式草刈り機で高い草を刈るなら事前準備が大事
自走式草刈り機で高い草を刈るなら、低い草丈の場所を刈るとき以上に事前準備が大事です。
特に注意したいのは、機械へのダメージと作業者の安全です。
胸丈のような高い草では、落ちている石や木の切り株、地面の大きな凹凸などに気づかず、そのまま機械で突っ込んでしまう可能性があります。
そのため、できれば作業前に歩きながら地面の状況を確認しておきたいところです。
また、蛇や蜂の巣など、見えないところに何が潜んでいるかわからないため、人への安全対策も必要です。
私の場合、具体的には次のような対策をとりました。
- マムシ対策として、棒で地面を叩きながら歩き回り、脅かして別の場所に追いやるようなアクションをとる。
- 蜂対策として、数日前からその草むらの様子を確認し、飛び回っている蜂がいないかどうかをチェックしておく。
- 歩いたときの足裏の感覚で、地面の凹凸や切り株の有無を確認しておく。
草丈が低い場所なら、自走式草刈り機で作業しながら少し先を目視でチェックすることも可能です。
しかし、草丈が高い場合は事前に目視するのが難しいため、歩いた時に足の裏から伝わってくる情報がかなり役立ちます。
実際に今回の草むらにも、石や杭、鉄パイプなどが隠れていました。
石が潜んでいたり・・・

杭や木が潜んでいたり・・・

鉄パイプが潜んでいることも・・・

草刈りに必要な防護具や替刃などをまとめて確認したい方はこちら▶ 草刈り初心者に必要な道具一式|最低限そろえる防護具・燃料・替刃を解説
胸丈の草むらでは刈払機との併用がおすすめ
胸丈の高さがある草むらでは、自走式草刈り機だけで全部を処理しようとしない方が効率的です。
今回も、丈夫な茎が密集している場所では、自走式草刈り機がパワー負けして、一度手前に引き戻す場面がありました。
前輪を浮かせた状態でもう一度突っ込むことで刈れる場所もありましたが、すべてをこの方法で処理するのは効率が良いとは言えません。
そのような場所はひとまず刈り残しておき、後で刈払機で対処する方が、結果的には作業が早くて楽でした。
なお、草丈の高いところでは草がかなり成長しているため、茎の直径も大きく、ナイロンコードで対処するのは難しい印象でした。
胸丈の草や硬い茎が多い場所では、自走式草刈り機だけで無理をするより、チップソーを付けた刈払機と併用した方が現実的です。
自走式草刈り機だけでは厳しい場所に備えて、チップソーや刈払機用の替刃も用意しておくと安心です。
おすすめの使い分け|自走式草刈り機と刈払機は併用が現実的
今回の検証で強く感じたのは、自走式草刈り機と刈払機はどちらか一方だけで考えるより、場所によって使い分けた方が効率的だということです。
自走式草刈り機は、広くて平らな場所を一気に刈るのが得意です。
一方で、木の根元、壁際、石が多い場所、段差のある場所、硬い茎が密集している場所では、刈払機の方が小回りが利きます。
| 作業場所 | おすすめの道具 |
|---|---|
| 広い平坦地・膝丈程度の草 | 自走式草刈り機 |
| 胸丈の草・硬い茎が多い場所 | 刈払機+チップソー |
| 木の根元・壁際・狭い場所 | 刈払機 |
| 放置畑・荒れ地 | 自走式草刈り機+刈払機の併用 |
放置された畑や果樹園のように、草の高さや硬さが場所によって変わる場合は、自走式草刈り機だけで全部を終わらせようとしない方が良いです。
まずは広くて入りやすい場所を自走式草刈り機で処理し、硬い茎が密集している場所や木の根元まわりは刈払機で仕上げる。この流れが一番現実的だと感じました。
草刈り機そのものの選び方で迷っている方はこちら▶ 草刈り機おすすめはこれ|迷ったら1位を選べば失敗しません
WGC530プラスが向いている人・向いていない人
今回の検証を踏まえると、WGC530プラスはすべての草刈りに向いている万能機というより、得意な条件で使うとかなり作業が楽になる自走式草刈り機だと感じました。
特に、広い平坦地や膝丈程度の草をこまめに刈る人にはかなり向いています。
一方で、今回のような胸丈の草を毎回まとめて刈るような使い方には向いていません。
WGC530プラスが向いている人
- 広い平坦地の草刈りを楽にしたい人
- 膝丈程度までの草をこまめに刈れる人
- 刈払機だけの作業で疲れを感じている人
- 畑や空き地、果樹園まわりの草刈りを効率化したい人
- 草刈り作業の時間と体力の負担を減らしたい人
WGC530プラスが向いていない人
- 胸丈の草を毎回まとめて刈りたい人
- 石や切り株、段差が多い場所で使いたい人
- 狭い場所や木の根元だけを刈りたい人
- 急斜面や凹凸の多い場所を中心に使いたい人
- 機械のメンテナンスをできるだけ避けたい人
WGC530プラスは、条件が合えばかなり頼りになる自走式草刈り機です。
ただし、胸丈の草や荒れ地を力任せに処理する機械ではなく、基本的には膝丈程度までの草を効率よく刈るための機械として考えた方が良いです。
その前提で使えば、刈払機だけで作業していた頃よりも、かなり草刈り作業が楽になる可能性があります。
広い平坦地や畑まわりの草刈りを効率化したい方は、WGC530プラスの価格や在庫を確認しておくと良いです。
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今回の検証で分かったこと
今回実際に試して分かったのは、自走式草刈り機でも120cmほどの草を刈ること自体は可能だということです。
ただし、120cmの草を刈れるかどうかは、単純に草の高さだけではなく、以下の条件に大きく左右されます。
- 草の茎が柔らかいか硬いか
- 草がどれくらい密集しているか
- 地面が平らかどうか
- 石や切り株などの障害物がないか
- 機械に無理をさせず、少しずつ進められるか
今回使ったプラウWGC530プラスは、エンジンに粘りがあり、想像以上に高い草にも対応できました。
しかし、エンジン音が弱くなったり、前進を一度止めて負荷を逃がす場面もあり、機械にかなり負担がかかっている印象はありました。
結論としては、120cmの草でも刈れないことはないが、本来の使い方としてはかなり無理があるということです。
年に何度もこまめに草刈りをして、膝丈以下の状態で使う方が、自走式草刈り機本来の性能を発揮しやすく、機械にもやさしい使い方だと感じました。
まとめ|120cmの草も刈れたがおすすめしません!膝丈までに刈るべき
今回は、1年放置して草丈が120cmほどになった柿畑に、プラウWGC530プラスで実際に突っ込んで検証してみました。
結果としては、120cmほどの胸丈の草でも、条件次第では自走式草刈り機で刈ることはできました。
ただし、これはあくまで検証として試した使い方です。メーカーが推奨しているのは膝丈程度の草までであり、胸丈ほどの草を刈ると、エンジンや回転ベルト、刈刃まわりに大きな負担がかかります。
また、草丈が高い場所では石や切り株、鉄パイプ、蛇や蜂の巣などが見えにくくなるため、作業前の安全確認も欠かせません。
どうしても高い草を刈る場合は、自走式草刈り機だけで無理をせず、チップソーを付けた刈払機と併用した方が安全で効率的です。
自走式草刈り機は、広い平坦地や膝丈程度の草を効率よく刈るには非常に便利な機械です。
一方で、胸丈の草や硬い茎が密集した荒れ地では、機械に無理をさせることになり、故障やベルト切れのリスクも高くなります。
結論として、120cmの草でも刈ることはできましたが、実用面では膝丈以下のうちに刈るのがベストです。
広い場所を楽に刈りたい方は自走式草刈り機を中心に考え、硬い茎や狭い場所、障害物まわりは刈払機とチップソーで補う。この使い分けが、最も現実的で失敗しにくい方法だと思います。
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