広い場所を早く刈るならチップソー、壁際や木の根元など障害物まわりはナイロンコードがおすすめです。
私の実測では、草丈20cmほどの平らな畑100㎡で、チップソーは15分22秒、ナイロンコードは35分40秒かかりました。
どちらか一方だけ選ぶなら、初心者にはチップソーをおすすめします。
通常の草刈りに使いやすいチップソーを探している方は、草刈り機の230mmチップソーおすすめ3選も参考にしてください。
ナイロンコードとチップソーは、草刈り機でよく使われている代表的な刃・道具です。
どちらも草を刈るためのものですが、選び方を間違えると、何時間も無駄に労力を使ったり、危険な目にあったりする可能性もあります。
実際に使ってみると、ナイロンコードとチップソーは場所によって向き不向きが大きく違います。
初心者の方は、「安全そうだからナイロンコードの方がいいのでは?」「チップソーは危ないけど早いのでは?」「結局どちらを使えばいいのか?」と迷いやすいと思います。
結論から言うと、広い場所を早く刈りたいならチップソー、壁際や障害物まわりを安全に刈りたいならナイロンコードが向いています。
ただし、どちらか一方だけで完璧というより、場所に合わせて使い分けるのが現実的です。
個人的には、どちらか一方だけを選ぶならチップソーをおすすめします。ナイロンコードは安全と言われることもありますが、使い方や場所によっては、チップソーより危険度が高いと感じる場面もあります。

ナイロンコードとチップソーの違い
ナイロンコードは、樹脂製のコードを高速回転させて草を叩き切るタイプの刃です。
金属刃ではないため、壁際・フェンスまわり・コンクリート際・庭石の近くなど、硬いものに当たったときの反動が金属刃より弱く、障害物が多い場所では使いやすいのが特徴です。
一方、チップソーは金属製の円盤に刃が付いたタイプで、草をスパッと切る力に優れています。
特にチップソーは、刃が新しいうちは草が刃に触れるだけで草束も切れてしまうため、大量の草をラクに刈れるのが強みです。
一般的な草刈り作業では、チップソーの方が作業スピードは出やすく、広い面積を刈るときに向いています。
簡単に言えば、ナイロンコードは「障害物まわりに強い」、チップソーは「作業スピードに強い」と考えるとわかりやすいです。
| 比較項目 | ナイロンコード | チップソー |
|---|---|---|
| 作業スピード | 遅め | 速い |
| 仕上がり | やや粗くなりやすい | きれいに刈りやすい |
| 安全性 | 金属刃より安心感はあるが飛び石に注意 | キックバックに注意 |
| 障害物まわり | 得意 | 苦手 |
| 広い場所 | 疲れやすい | 効率が良い |
| 消耗具合 | 10分程度の使用でも交換が必要なケースもある | 1日使っても大きく切れ味が落ちにくい |
後でも詳しく紹介しますが、チップソーは1枚1,000円以上のものを選んでおけば、朝から夕方まで使っても「まったく使えない」というほど切れ味が落ちることは少ないです。
一方、ナイロンコードは交換タイプだと10分ほどで短くなり、交換が必要になることもあります。叩けばナイロンコードが伸びてくるタイプでも、予備が十分に残っていなければ、作業途中で刈れなくなる心配があります。
そういうこともあり、私は木の根元のようなごく限られた場所だけナイロンコードを使い、その他はチップソーをメインに使う派です。
ナイロンコードとチップソーの作業時間を比較|早いのはチップソー
私自身の実体験では、草丈20cmほどの平らな畑で100㎡を刈った際に、チップソーは15分22秒で終わり、ナイロンコードは35分40秒かかった記録があります。
高刈りをせず、見た目をきれいにしたので少し時間がかかりましたが、丁寧に刈るとこのくらいの差になります。
| 比較項目 | チップソーで100㎡ | ナイロンコードで100㎡ |
|---|---|---|
| 作業時間 | 15分22秒 | 35分40秒 |
| 草の状態 | 20cm程度の草 | 同条件 |
| 場所 | 平らな畑 | 平らな畑 |
| 仕上がり | 高さが揃いやすい | やや粗い |
| 疲労感 | 少なめ | かなり疲れる |
| 消耗 | 刃の消耗は少なめ | コードの消耗が早い |
この結果だけを見ると、ナイロンコードはチップソーの約2.3倍の作業時間がかかりました。広い場所を短時間で終わらせたい場合は、この差はかなり大きいです。
もちろん、草の密度・草の種類・草刈り機の排気量・作業者の慣れによって作業時間は変わります。
それでも、広い場所を早く刈りたい場合は、ナイロンコードよりチップソーの方がかなり効率的です。
チップソーは金属刃で草を切るため、ある程度伸びた草でもスパッと刈りやすく、広い面積を効率よく進められます。
草刈り機のヘッドを右から左に大きく振れば、その通過した場所の草をまとめて刈れるため、ひと振りでまとまった量の草を処理できます。
一方、ナイロンコードは草を叩き切るような仕組みなので、柔らかい草や短い草には使いやすいですが、密集した草や太めの草になると時間がかかりやすくなります。
使い方も、チップソーのように右から左に大きく振って一気に刈るというより、少しずつ処理していくようなイメージです。
「切る」というよりも「粉砕する」ような感じなので、草が伸びすぎた場所や密度の高い場所では、ナイロンコードでは処理能力が追いつかず、何度も同じ場所を往復しないと刈れないことがあります。
そのため、広い畑・空き地・田んぼの畦・休耕地のような場所では、チップソーの方が作業効率は高いです。
草が低くて柔らかい場合は、ナイロンコードでも大きな差が出ない可能性はあります。しかし、チップソーで左右に大きく振りながら処理する場合と比べると、作業効率にはかなり差が出やすいです。
なので、「早く終わらせたい」という目的ならチップソーが断然有利です。
どこまで仕上がりレベルを求めるかにもよりますが、石垣や木の根元など細かい部分もチップソーである程度は刈れるため、広い場所をメインに刈る人ならチップソーで困る場面は少ないと思います。

ナイロンコードとチップソーの仕上がりを比較|きれいに刈りやすいのはチップソー
仕上がりのきれいさで見ると、チップソーの方が刈り高さが一定に揃いやすく、見た目はきれいに仕上がりやすいです。
高さをそろえて刈りたい場所や、見た目をきれいに仕上げたい場所では、チップソーの方が向いています。
一方、ナイロンコードは草を叩きながら刈るため、仕上がりがやや粗く見えることがあります。
特に草が長い場合や、密集している場所では、刈り残しが出たり、草が倒れるだけで完全に切れないこともあります。
ただし、ナイロンコードにもメリットがあります。
壁際・縁石まわり・フェンスの下・木の根元など、チップソーでは刃を当てたくない場所でも、ナイロンコードなら怖がらずに細かい部分まで処理しやすいです。
つまり、広い面をきれいに刈るならチップソー、細かい場所を仕上げるならナイロンコードが向いています。

ナイロンコードとチップソーの安全性を比較|飛び石とキックバックに注意
安全性で見ると、ナイロンコードの方が金属刃ではないぶん、安心感は少しだけあります。
ただし、草刈り機を正しく使っていれば、金属刃だから必ず危険というわけではありません。チップソーでもナイロンコードでも、使い方を間違えればケガをするリスクはあります。
個人的には、安全性だけで見ると「ナイロンコードがやや安全寄り」くらいの感覚です。
チップソーは金属刃なので、石・木の根・硬い障害物に当たったときにキックバックが起きることがあります。
キックバックとは、刃が障害物に当たった反動で草刈り機が跳ね返されるような現象です。初心者にとってはかなり怖く感じることがあります。
ただし、石が多い場所や木の根元などは、事前に石や枝を取り除いたり、その場所だけナイロンコードに切り替えたりすれば、リスクはかなり避けられます。
その点、ナイロンコードは金属刃ではないため、硬いものに当たったときのキックバックの怖さはチップソーより少なく感じます。
ただし、ナイロンコードも安全という意味ではありません。
ナイロンコードはチップソーに比べると、桁違いに石や小枝を飛ばしやすいため、飛び石にはかなり注意が必要です。
特に、砂利道・庭石の周辺・道路際・家の窓の近くで使う場合は、飛び石でガラスや車を傷つけるリスクがあります。
そのため、ナイロンコードを使う場合は、チップソーを使うときよりもさらに厳重に、防護メガネ・フェイスガード・長袖・長ズボン・手袋を用意した方が安心です。
また、ナイロンコードは草の細かい破片や草の汁を自分の体に向けて飛ばしてしまうため、前掛けがあると快適です。
作業着だけで作業すると、そのまま洗濯機に入れるのをためらうほど、大量の草の破片や土が付着することがあります。
服が汚れないよう気をつけながら30秒間使っただけでこれです。チップソーだったら汚れることすらないくらいです。

ナイロンコードを使うなら、防護メガネやフェイスガードは必ず用意しておきたいところです。特に飛び石は目に当たると非常に危険なので、最低限、防護メガネだけでも準備しておくことをおすすめします。
顔全体への飛散が気になる場合は、フェイスガードもあると安心です。ナイロンコードは草の破片や小石を広範囲に飛ばしやすいので、家まわりや砂利の多い場所で使う人ほど防護具をしっかり用意しておきましょう。
服の汚れや草汁の付着が気になる方は、草刈り用の前掛けやエプロンもあると快適です。ナイロンコードを使う時間が長い人ほど、作業後の汚れ対策として役立ちます。
防護具をまとめて確認したい方は、草刈り用防護メガネやフェイスガードの選び方をまとめた記事も参考にしてください。
ナイロンコードが向いている場所
ナイロンコードが向いているのは、チップソーでは刃を当てにくい場所です。
具体的には、次のような場所で使いやすいです。
- コンクリートの際
- ブロック塀の近く
- フェンスまわり
- 庭石の周辺
- 木の根元
- 家まわりの細かい場所
- 柔らかい草が中心の場所
このような場所では、チップソーを使うと刃を傷めたり、キックバックが起きたりする可能性があります。
ナイロンコードなら、障害物まわりでも作業しやすく、細かい部分の仕上げに向いています。
ただし、硬い草・太い草・密集した草はすぐに切れなかったり、処理に時間がかかったりするため、作業効率は非常に悪くなります。
おまけに、広い場所をすべてナイロンコードで刈ろうとすると、作業時間が長くなり、燃料も体力も激しく消耗します。
ナイロンコードは、メインで広範囲を刈る道具というより、仕上げ用・障害物まわり用として考えると使いやすいです。
ナイロンコードを選ぶときは、コードの太さ・形状・交換のしやすさを見て選ぶことが大切です。安さだけで選ぶと、すぐ短くなったり、思ったより草が切れなかったりすることがあります。
どのナイロンコードを選べばいいか迷う方は、草刈りで使いやすいナイロンコードを比較したランキング記事も参考にしてください。
チップソーが向いている場所
チップソーが向いているのは、何と言っても「広い面積」です。
具体的には、次のような場所に向いています。
- 畑まわり
- 田んぼの畦
- 空き地
- 休耕地
- 広めの庭
- 草が密集している場所
- ある程度伸びた草が多い場所
チップソーは切断力があるため、広い場所ではかなり効率よく作業できます。
ナイロンコードよりも少ない往復で刈れるため、作業時間を大幅に短縮できるのが大きなメリットです。
また、仕上がりも比較的きれいに見えやすいため、草刈り後の見た目を整えたい場所にも向いています。
ただし、石が多い場所や障害物が多い場所では、刃が石や硬いものに当たると、刃こぼれやキックバックの原因になります。
作業前に大きな石や枝を取り除くことを強くおすすめします。さらに、作業後に次回以降のために除去できる石を取り除いておくと、次の草刈りがかなりラクになります。
チップソーを選ぶときは、価格だけでなく切れ味・耐久性・草の種類との相性を見て選ぶことが大切です。広い場所を刈るなら、極端に安いものより、ある程度しっかりしたチップソーを選んだ方が作業効率は上がりやすいです。
どれを選べばいいか迷う方は、実際の草刈りで使いやすいチップソーをランキング形式でまとめた記事も参考にしてください。
初心者はチップソーとナイロンコードのどちらを選ぶべき?
初心者の方が最初に選ぶなら、私はチップソーからで良いと思います。
理由は、一般的な草刈りではチップソーの方が作業スピードが早く、広い場所にも対応しやすいからです。
草刈り機を買ったときに最初からチップソーが付いていることも多く、標準的な刃として使いやすいです。
一方で、家のまわり・ブロック塀の際・フェンスまわり・庭石の近くなどを刈ることが多いなら、ナイロンコードも持っておくと便利です。
私のおすすめは、チップソーをメインに使い、細かい場所だけナイロンコードに切り替える使い方です。
ほとんどの草刈り機はチップソーとナイロンコードの両方に対応できるため、ナイロンコードのユニットを購入すれば、自分で付け替えて2種類を使えます。価格は商品にもよりますが、2,000円〜3,000円ほどで購入できるものもあります。
この使い分けなら、作業時間を短くしつつ、障害物まわりも安全に作業しやすくなります。
逆に、最初からすべてナイロンコードで刈ろうとすると、石や草が飛び散ることにストレスを感じ、作業も遅く、コードの消耗の早さに疲れてしまう可能性があります。
なお、私が初めてナイロンコードを使った日は「便利だけど、広い場所ではもう使いたくない」と感じたくらいです。
チップソーと違って、自分の服がかなり汚れること、小石が飛んでくること、思ったより作業が進まないことが気になりました。
広い場所を刈る人ならチップソー、どちらか一方を選ぶならチップソー、細かい部分の仕上げ用にナイロンコードという考え方が現実的です。
草刈りを始めたばかりの方は、刃だけでなく、防護メガネ・手袋・燃料まわりの道具もそろえておくと安心です。最低限必要な道具は、初心者向けの記事でまとめています。
ナイロンコードとチップソーは使い分けるのが一番おすすめ
ナイロンコードとチップソーは、どちらか一方だけに決めるより、場所に合わせて使い分けるのが一番おすすめです。
広い場所・草が多い場所・早く終わらせたい場所では、チップソーを使った方が効率的です。
一方で、壁際・フェンスまわり・庭石の周辺・木の根元など、金属刃を当てたくない場所ではナイロンコードが便利です。
実際の作業では、最初にチップソーで広い面を一気に刈り、最後にナイロンコードで細かい部分を仕上げると、作業時間・仕上がり・安全性のバランスが取りやすくなります。
特に初心者の方は、最初からナイロンコードだけで全部刈ろうとするより、チップソーをメインにした方が作業が進みやすいです。
まとめ:広い場所はチップソー、障害物まわりはナイロンコードがおすすめ
ナイロンコードとチップソーを比較すると、作業時間の早さではチップソーが有利です。
私の実測でも、草丈20cmほどの平らな畑100㎡では、チップソーが15分22秒、ナイロンコードが35分40秒かかりました。条件によって差はありますが、広い場所ではナイロンコードの方がかなり時間がかかりやすいです。
広い場所や草が多い場所では、チップソーの方が効率よく刈れます。仕上がりもきれいになりやすく、一般的な草刈りではメインの刃として使いやすいです。
一方、ナイロンコードは壁際・フェンスまわり・庭石の近くなど、チップソーでは作業しにくい場所に向いています。
安全性の面では金属刃より安心感はありますが、飛び石には注意が必要です。ナイロンコードを使う場合でも、防護メガネやフェイスガードは必ず用意しましょう。
初心者の方は、まずチップソーをメインに使い、細かい場所の仕上げ用としてナイロンコードを用意するのがおすすめです。
この使い分けをすると、作業時間・仕上がり・安全性のバランスが取りやすくなります。
チップソーをメインで使うなら、切れ味が落ちにくく、草の種類に合ったものを選ぶことが大切です。選び方に迷う方は、チップソーおすすめランキングも参考にしてください。
【内部リンク】チップソーおすすめランキングの記事リンクを設置予定
ナイロンコードは、障害物まわりや細かい部分の仕上げに便利です。コードの太さや形状によって使いやすさが変わるため、どれを選ぶか迷う方はナイロンコードの比較記事も参考にしてください。
【内部リンク】ナイロンコードおすすめランキングの記事リンクを設置予定
草刈りを安全に始めるためには、替刃だけでなく、防護メガネ・手袋・燃料まわりの道具も必要です。初心者が最低限そろえるべき道具は、こちらの記事でまとめています。


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