自走式草刈り機の購入を検討している方の中には、「刈払機のように地際まで短く刈れるのか」「仕上がりはどのくらい違うのか」が気になっている方も多いと思います。
広い場所なら自走式草刈り機が圧倒的に楽なのはよく知られていますが、実際にどれくらい短く刈れるのか、最低刈高で使ったときの仕上がりまではあまり知られていません。
なお、作業時間や体の疲れ方の違いについては、別記事で自走式草刈機と刈払機はどっちがラクなのかを実体験ベースで比較しています。
そこで今回は、私自身が半年前に購入した自走式草刈り機を使い、実際に刈払機の地際刈りと仕上がりを比較した結果をご紹介します。
結論から言うと、自走式草刈り機でも見た目にはかなり短く刈れます。ただし、地面から0〜10mmほどの地際まできっちり仕上げたい場合は、刈払機の方が向いていました。

この記事でわかること
- 自走式草刈り機は地際まで刈れるのか
- 刈払機と自走式草刈り機の仕上がりの違い
- 私が使っている自走式草刈り機の最低刈高
- 刈り高が少し高くなっても私が自走式を選ぶ理由
広い場所を楽に刈りたい方は、最低刈高や刈幅を確認しながら自走式草刈り機を選ぶのがおすすめです。自走式草刈り機の特徴や向き不向きを先に知りたい方は、自走式草刈機のメリット・デメリットも参考にしてください。
私が実際に使っているタイプに近い自走式草刈り機は、以下から価格や在庫を確認できます。
自走式草刈り機は地際まで刈れるのか?
結論からいうと、自走式草刈り機でも草をかなり短く刈ることはできます。
以下は刈り刃を最低位置まで下げた様子です。

機種にもよりますが、私が使っている上記のプラウのWGC530プラスの場合、最低の刈り刃の位置で地上約2cmの高さまで刈れます。
ただし、刈払機のように地面0mmに近い位置まで攻めて刈る作業は、さすがにできません。
自走式草刈り機には最低刈高があり、構造上、刈刃が地面に直接触れるような使い方はできないためです。私が知る範囲では、自走式草刈り機の最低刈高は低いものでも1cm前後、私が使っている機種は地上約2cmです。
なお、1cmや2cmの高さは、本来は芝刈りに近い高さ設定です。草刈り用途では、地面の凹凸や石の影響を受けやすくなるため、実際にはもう少し高めの刈り高で使う方が安心です。
とはいえ、草が柔らかく、量も少なく、地面の状態がほぼ平らな場合には、自己責任にはなりますが、私のように最低刈高の約2cmで草を刈ることもできています。
つまり、自走式草刈り機は「芝刈り用の高さまで刃の位置を下げれば、かなり短く刈ることはできる」。ただし、「地面ギリギリまで攻めて刈る」なら、刈払機でないと難しいということです。
自走式草刈り機でもかなり短く刈れますが、刈払機のような本当の地際刈りとは仕上がりが異なります。
地際刈りと最低刈高は同じではない
地際刈りとは、刈払機などで地面に近い位置を狙って草を刈る作業です。一方、自走式草刈り機の最低刈高は、機械側で設定できる一番低い刈り高さのことです。
自走式草刈り機は最低刈高まで下げても、刈刃が地面に直接触れるわけではありません。そのため、刈払機の地際刈りとは仕上がりが少し異なります。
仕上がりの短さと作業の楽さは分けて考える
実際に比較して感じたのは、「仕上がりの短さ」と「作業の楽さ」は別で考えた方がよいということです。
地面ギリギリまで短く仕上げたい場合は、刈払機の方が有利です。刈払機は作業者が刃の高さを細かく調整できるため、地面に近い位置まで攻めて刈ることができます。
一方、自走式草刈り機は最低刈高まで下げても、構造上どうしても一定の高さは残ります。私が使っている機種では、最低刈高が約2cmです。
ただし、広い場所を何度も維持することまで考えると、自走式草刈り機のメリットはかなり大きいです。
ごく狭い面積であれば、刈払機で地際まで刈ることもできます。ですが、面積が広くなるほど、刈払機で低く刈り続ける作業はかなり疲れます。一方、自走式草刈り機は地際までは刈れないものの、機械の後ろを歩くだけで広い場所を短時間で刈れます。私の場合、家の周辺の畑は自走式草刈り機で10日に1回ほど刈っており、庭の延長のような感覚で維持できています。
地際まできっちり刈るなら刈払機、広い場所を楽に短く維持したいなら自走式草刈り機、という使い分けが現実的です。
なお、草刈り全体をできるだけ楽にしたい方は、草刈りを楽にするコツもあわせて参考にしてください。
今回比較した条件
今回は、同じような草の状態の場所で、刈払機の地際刈りと自走式草刈り機の最低刈高での仕上がりを比較しました。
使用した自走式草刈り機は、私が実際に使っているプラウのWGC530プラスです。刈り高はもっとも低い位置に設定し、地面に近い状態でどこまで短く刈れるのかを確認しました。
こちらが、今回比較に使用した自走式草刈り機です。

一方、刈払機はチップソーを地面に近い高さで操作し、いわゆる地際刈りに近い状態で作業しています。
ただし、地面の凹凸や草の種類、草丈によって仕上がりは変わります。この記事の内容は、あくまで私の畑で実際に比較した一例としてご覧ください。
比較条件の目安
- 自走式草刈り機:最低刈高で使用
- 刈払機:チップソーで地面に近い位置を刈る
- 比較内容:刈った後の短さ、見た目、作業のしやすさ
- 注意点:草の種類や地面の状態で結果は変わる
刈払機で地際刈りした仕上がり
刈払機の一番の強みは、地面に近い位置を狙って刈れることです。
チップソーを地面に近い高さで操作すれば、かなり低い位置まで草を刈ることができます。

実際に刈った後の高さも測ってみました。

おおよそ0〜15mmほどの仕上がりでした。
とくに仕上がりで差が出やすいのは、畑の端、木のまわり、段差の近く、障害物の周辺です。こうした場所は、自走式草刈り機よりも刈払機の方が細かく仕上げやすいです。
また、刈払機は作業者が刃の高さを細かく調整できるため、草の状態や地面の凹凸に合わせながら刈ることができます。
そのため、地際まできっちり刈りたい場合は、刈払機の方が向いています。
これから刈払機を選ぶ方は、初心者でも選びやすい草刈り機のおすすめ機種も参考にしてください。
ただし、地面に近い位置を刈る場合は注意も必要です。
- 石が飛びやすい
- 刃が地面に当たりやすい
- チップソーが摩耗しやすい
- 土や小石を巻き上げやすい
- 作業者への負担が大きい
地際を攻めすぎると、石跳ねや刃の摩耗につながるため、保護メガネやフェイスガードなどの安全装備は必ず用意しておきたいところです。
なお、刈払機で地面に近い位置を安定して刈りたい場合は、ジズライザーのような安定板を使う方法もあります。今回は詳しく触れませんが、地面をなでるように刈りたい方は、こうした補助パーツを使うと作業しやすくなる場合があります。
刈払機は地際刈りや細かい場所の仕上げに向いています。ただし、地面に近い作業ほど石跳ねや刃の摩耗には注意が必要です。
自走式草刈り機を最低刈高で使った仕上がり
自走式草刈り機を最低刈高にすると、見た目にはかなり短く刈れます。

刈った後の草を集めると、このくらいの量になりました。

広い場所では仕上がりもそろいやすく、刈払機よりも楽に作業できる場面も多いです。
とくに、平らな場所やある程度広い畑、空き地、果樹園の通路などでは、自走式草刈り機のメリットを感じやすいです。
ただし、刈払機のように地面ギリギリをなでるような刈り方ではありません。
自走式草刈り機には最低刈高があるため、草の根元が少し残る場合があります。
また、地面に凹凸がある場所では、タイヤや本体の動きに影響されて、刈り残しが出ることもあります。
石が多い場所や段差がある場所で無理に低く刈ろうとすると、刃や本体への負担が大きくなるため注意が必要です。
自走式草刈り機は、あくまで「広い場所を楽にきれいに刈る道具」と考えた方がよいです。
地際まで完全に刈ることはできませんが、広い場所を短時間で楽に維持したい場合は、自走式草刈り機のメリットはかなり大きいです。
自走式草刈り機は最低刈高にすればかなり短く刈れますが、刈払機のような地際刈りとは仕上がりが少し異なります。
仕上がり・作業の楽さ・向いている場所を比較
実際に比べてみると、仕上がりの短さでは刈払機の方が有利です。
刈払機は刃の高さを作業者が細かく調整できるため、地面に近い位置まで攻めやすいからです。
一方で、自走式草刈り機は最低刈高まで下げても、構造上、ある程度の高さが(例えば私の機種は2cm )残ります。
そのため、地際まできっちり刈りたい場合は、刈払機の方が向いています。
ただし、その2cm差のために激しく体力を消耗したり何倍もの時間を使うことを考えたら広い場所なら断然に自走式草刈り機の方が有利です。
刈払機だけで広い面積を刈ると、腕や腰への負担が大きくなります。一方、自走式草刈り機なら本体がエンジンの力で前進してくれるため、作業の疲労感をかなり減らしてくれます。

| 比較項目 | 自走式草刈り機 | 刈払機 |
|---|---|---|
| 地際までの仕上がり | 最低刈高まで(例えば2cm) | かなり低く刈れる |
| 仕上がりの均一さ | 比較的そろいやすい | 作業者の腕に左右される |
| 広い場所の作業 | かなり楽 | 疲れやすい |
| 障害物まわり | 苦手 | 得意 |
| 石跳ねリスク | 低く刈る場合は注意 | 高め |
| 向いている人 | 広い場所を楽に維持したい人 | 細かく仕上げたい人 |
このように、自走式草刈り機と刈払機は、それぞれ得意な場所が違います。
地際まできっちり刈るなら刈払機、広い場所を楽に短く刈るなら自走式草刈り機が向いています。
選び方の目安
- 地際まできっちり刈りたい方:刈払機がおすすめ
- 広い場所を楽に短く刈りたい方:自走式草刈り機がおすすめ
- 細かい場所は刈払機、広い場所は自走式草刈り機という使い分けが現実的
実際に使って感じた自走式草刈り機のメリット
今回の比較で、自走式草刈り機は刈払機のような地際刈りには向かないことが分かりました。
しかし、それでも私が自走式草刈り機を使い続けている理由は、作業が圧倒的に楽だからです。
刈払機で地際まで低く刈る作業は、狭い面積ならできます。ですが、面積が広くなるほど腕や腰への負担が大きくなり、同じ場所を何度も維持するのは大変です。
一方、自走式草刈り機は、刈り高が多少残ったとしても、機械の後ろを歩いていくだけのような感覚で作業できます。
私の場合、家の周辺の畑に限っては、自走式草刈り機で10日に1回ほど刈っています。刈払機だけで同じ頻度を維持するのは、体力的にも精神的にもかなり厳しいです。
つまり、自走式草刈り機は「地際まで刈る道具」というより、「広い場所を楽に維持しやすくする道具」と考えると失敗しにくいです。
自走式草刈り機の長所・短所をもう少し詳しく知りたい方は、自走式草刈機のメリット7選もあわせてご覧ください。
私が自走式草刈り機を使う理由
- 広い場所を刈るのがかなり楽
- 作業時間を短縮しやすい
- 同じ場所を繰り返し刈るのが苦になりにくい
- 刈り高が少し残っても、全体としてきれいに維持しやすい
広い場所を何度も刈る必要がある方は、刈り高の低さだけでなく、作業の楽さや継続しやすさも含めて選ぶと失敗しにくいです。
地際まで刈りたい人に向いている道具
地際まで短く刈りたい場合は、基本的には刈払機が向いています。
刈払機なら、草の根元や障害物まわり、畑の端、木のまわりなども細かく刈りやすいです。
ただし、地面に近い位置を刈るほど石跳ねや刃の摩耗が起きやすくなるため、安全装備は必ず用意しておきたいところです。
また、地面をなでるように刈りたい場合は、ジズライザーのような補助パーツを使う方法もあります。
地際刈りで用意しておきたいもの
- 刈払機
- チップソー
- 保護メガネ
- フェイスガード
- 必要に応じてジズライザーなどの補助パーツ
これから刈払機や草刈り道具を選ぶ方は、草刈り機おすすめ機種の記事も参考にしてください。
今回の比較は動画でも確認できます
実際の刈れ方や仕上がりの違いは、動画でも確認できるようにしています。
文章だけでは伝わりにくい部分もあるため、仕上がりの差を見たい方は、動画もあわせて確認してみてください。
動画では以下の内容が分かります。
- 実際の作業風景
- 刈払機と自走式草刈り機の刈った後の見た目の違い
- 私が使っている自走式草刈り機の実際の利用シーン
まとめ|地際まできれいに刈るなら刈払機、広い場所を楽に刈るなら自走式草刈り機
自走式草刈り機は、刈払機のように0mm〜10mmのように地面ギリギリまで攻めて刈れる道具ではありません。
私が使っている自走式草刈り機の場合、最低刈高まで下げれば地面から2cmまで短く刈ることはできますが、0〜10mmほどの地際まで仕上げたい場合は刈払機でないと無理です。
一方で、広い場所を楽に、しかも何度も継続して刈るという意味では、自走式草刈り機のメリットはかなり大きいです。
刈払機で低く刈る作業は、狭い場所なら問題ありませんが、広い面積になると腕や腰への負担が大きくなります。私自身も、家の周辺の畑をきれいに維持するなら、刈払機だけよりも自走式草刈り機を使う方が現実的だと感じています。
そのため、選び方としては次のように考えると失敗しにくいです。
- 地際まできっちり刈りたいなら刈払機
- 広い場所を楽に短く刈りたいなら自走式草刈り機
- 細かい場所は刈払機、広い場所は自走式草刈り機という使い分けが現実的
地際までの仕上がりだけで見れば刈払機が有利ですが、作業の楽さや継続しやすさまで含めると、自走式草刈り機を使うメリットは十分あります。
広い畑や空き地、果樹園まわりを楽に維持したい方は、自走式草刈り機も選択肢に入れてみる価値があります。
今使っている草刈り機を修理するか、買い替えるかで迷っている方は、草刈り機を修理するか買い替えるかの判断基準も参考になります。
地際刈りや細かい仕上げを重視する方は、刈払機もあわせて確認しておくと安心です。(人気3機種のランキング)

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